食を通じて地域社会に貢献するというスーパーマーケットの使命(3つ目)

スーパーマーケットの事業目的と使命の3つ目は、

≪食を通じて地域社会に貢献すること≫

……だと思います。

スーパーマーケット内では、精肉・青果・鮮魚・惣菜などの生鮮食品や、加工食品が集まり、各部門が共存共栄し、ひとつの社会が築き上げられています。

ひと昔前、商店街でお肉屋さん・魚屋さん・八百屋さんが協力しあって、お客様に貢献してきたようなものであります。

 

商店街では、地域社会内でお店単位で協力しあって、顧客に集合体として、貢献しています。

いろいろな分野のお店が集結して、地域社会に貢献し、ひとつの社会を築き上げているのであります。 

 その地域社会の集合体のなかには、ひとつのカテゴリーに対してひとつの店が市場を独占するより、ひとつのカテゴリーにおいて、何店舗かのお店が競合しあって、いろいろな手法でサービス合戦を繰り広げた方が、顧客にとっては喜ばしいこともあります。

例えば同じ商店街に、お肉屋さんが2~3件あって、高級品を扱う店からお肉のディスカウント量販店など、さまざまな店が競合しあうような状態……のことです。

 

 

スーパーマーケットでも各部門単位で協力しあい、地域社会、顧客に貢献していることになります。

それぞれのお店が それぞれの特性を活かして、「地域社会にどのように貢献していくか」を考えて商いをしていけば、自然とお店や商店街が活性化されるのではないでしょうか。

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そもそも、企業の社会的役割とはなんなのでしょうか!?

ざっくり言いますと、恐らく「得るべきもの」より「与えるべきもの」を優先し、顧客のニーズや要望に、誠実に応えることではないでしょうか。それが、それぞれの店の役割なのではないでしょうか。

 

企業存続のためには、利益がなくてはなりません。ボランティアをするだけでは、継続して続けていけるものでもありません。

ですから当然、地域社会に貢献しお役に立ちながら、それが商売に繋がっていけるものでなければなりません。

 

利益のために悪いと知りつつも、地域の顧客を欺き、裏切ってしまうような反社会的な行為をしてしまう企業もあります。例えば、虚偽と知りつつも、それを見て見ぬふりをしたりする行為です。

 

そういう企業は、地域貢献より、短絡的に企業利益を優先して考えるのでしょう。このような企業は考え方を根本から変える必要があります。

 

商売のおおもとの元祖は、社会の抱える問題解決のために商品やサービスを提供する …ことでありました。

目的を追求した結果が利益につながる …というのが、企業としての本来のあり方(役割や目的)ではないでしょうか!?

 

私たちは、スーパーマーケットを展開する企業として何ができるでしょうか!?

もちろん、美味しい食材をご提供したり、安い食材をご提供して家計を助けたりすることはもちろんのことですが、その他にも、

・料理の作り方、ごみ処理の仕方など、売り場で販売を通して説明する

 

 

・地域の子供たちに、お店で販売体験教室を開き社会経験をさせてあげる  

・料理の体験教室を開き、調理方法の提供をする

 ・地域内の他店舗に依頼をしてわが社を生かせるような共存共栄方法はないか考える

・地域のイベントを協力しあって成功させる

 ・他業種の特性を学ぶために研修に参加し合う

・地域住民や、障害者の雇用  ・リサイクル活動の推進……などなど、

社内に「地域貢献委員会」なるものを作り、毎月利益の何%かを社会貢献予算とするなどして、食を活かして地域貢献していく方法を考えることも、大事なのではないでしょうか?

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企業の存在理由は、売上・利益をあげ、自分達の生活のためにあるのだ…と考えることも間違いではありません。しかし、売上をあげるためでも、会社を大きくすることでもなく、

「自分達の生活のために」…と考える前に、

「自分の周りの人に幸せになってもらうため」 …と考えるべきではないでしょうか!?

 

自分の周りの人で一番幸せになってもらいたいのは

① 家族

② わが社で働いて下さるスタッフの方々、

③自分達の店で買い物をしてくれるお客様であります。

 これらの方の幸せが叶い、巡りめぐって、自分達の幸せが訪れるのだ・・・という考え方をするべきではないでしょうか!?

 

家族はもちろんのこと、スタッフにも幸せになってもらわなければなりません。

スタッフの多くは、地域社会の住民です。

どんなにスタッフを幸せにしたいと思っても、会社が潰れそうになるとスタッフを幸せにできません。しかし、「幸せにすることは甘やかすこと」ではありません。

強くならないと、会社やそこで働くスタッフの家族まで守れないのであります。

 

ですから、みんなが働きやすい環境を作り、しっかりとした組織の仕組みづくりを構築し、めっぱい力を発揮してもらう必要があるのです。

 

そして、お店がしっかり機能するようになれば、地域社会のために、どのように貢献できるかを、実行できる余裕も生まれてきます。

地域社会に貢献すれば、地域の方がお客様としてお店に来て買い物をしてくれます。

そこで利益が生まれれば、スタッフもその家族も生活していけます。

この幸せの輪をどんどん広げていくのが、企業の使命ではないでしょうか?

 

・・・ということを考えますと、

スーパーマーケットの事業目的と使命は、

①≪顧客に美味しさの満足で幸せを提供すること≫

②≪スタッフに生きがいの場を提供し幸せになってもらうこと≫

③≪食を通じて地域社会に貢献すること≫

であると考えられます。

スーパーマーケットの事業目的と使命の1つ目は、スーパーマーケット(企業として)の顧客は誰か?その顧客を幸せにするにはどうしたらいいか?……を考えてきました。(「スーパーマーケットの事業目的と使命(ひとつ目)」参照)

スーパーマーケットの事業目的と使命の2つ目は、スーパーマーケット(企業として)の顧客であるスタッフも幸せにするにはどうしたらいいか?……を考えてきました。(スーパーマーケットの事業目的と使命の2つ目)をご覧ください。

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