食料品をネットで購入するシェア拡大!スーパーマーケットの実店舗が生き残るには?
食料品をネットで購入することが当たり前になる時代がそぐそこに……!
スーパーマーケッがネットスーパーにおされ淘汰される時代に突入!
昨今スマホの普及で、急速な時代の変化が進み、ネットで欲しい商品を購入するシェアが拡大してきました。
「ネットで購入するもの」のランキングでは、
書籍、家電製品、CD・DVD、パソコンOA機器、ファッション(衣料・アクセサリー)、そして、日用品、食料品、菓子スイーツ……などがトップ10にランクインしています。
書籍や家電、CD・DVDはすでにネットシェアがダントツで、リアル店舗に出向いて購入する時代は終わりに近づいているとも言えます。
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食料品のネット購入シェアの推移
食料品に関して2018年の現段階で食料品をネットで購入している割合はまだまだ10%くらいのシェアで、商品を手にとって確かめてから購入したいニーズが底堅いと思いきや、ネットで購入するシェアが毎年確実に拡大して推移しています。
あと何年後かには食料品といえども、実店舗とネットスーパーのシェアは逆転することが見込まれています。
その要因となっているのは恐らく、大手スーパーマーケット・コンビニのネットスーパーが便利になってきているからだと思います。
お米やお水などの飲料水なども重たい思いをせずとも玄関先まで届けてくれますし、注文して数時間から遅くとも翌日までには自宅に届けられるのですから、こんな便利なことはありません。
楽天やamazonなどのネットサイトから食料品を購入しようとすると、送料がかかってお値段が高くついてしまったり、送料無料になるにはそれなりの個数をまとめて注文しなければなりません。
しかし、大手スーパーマーケットのネットスーパーはアイテムが豊富で、色々と必要なものをチョイスして5000円〜6000円購入すると送料が無料になります。
日常生活での食料品・雑貨などは、様々なアイテムの中から足りなくなってきたものをひとつずつ頼んでも、あっという間に5〜6000円になりますので送料はかかりません。
スーパーマーケットに出向いて広い店内をひと回りし、いつものお決まりのものをピッキングして、レジに並んで袋詰めして……などという手間が、自宅でスマホやパソコンから自分の購入リストなどからチョンちょんちょ〜んとタッチするだけですから時間の短縮にもなりますし、わざわざ出向く必要がなく雨の日も風の日も玄関先まで届けてくれるのです。
これに慣れてしまうと、スーパーマーケットに出向く機会がグーンと減ります。
ですから今後、日常的にネットで食料品を購入するケースが定着していきますので、ネットシェアが拡大していくのは間違いのないことと見込まれています。
現にスーパーマーケットの実店舗は。ネットスーパーのシェアに押されて年々売り上げが減少傾向にあります。
このネットの売り上げが上昇してしていくことは時代の流れで、止めることができないと思います。
スーパーマーケットの実店舗が生き残るには?
では実店舗が生き残るにはどうしたらよいでしょうか?
これまでスーパーマーケットはエブリデイロープライス(EDLP)で安売りに走ったり、折り込みチラシに頼ってきたり、営業時間の延長を図ったりして身を削りながら商売を確立してきたと思います。
その商法はもうすぐ限界を迎えることになるでしょう。
実店舗が生き残るには何をしなければならないか考えてみましょう。
ネットで購入するもので人気のあるものは、書籍や家電製品のようにネットで買っても実店舗で買っても商品は全く同じもので、どういう商品が届くか特定できるもの……であります。
食料品がネット購入のトップ10にランクインしてるのは、加工食品やお米、お水など商品の規格や品質が特定されているものが利用されているからです。これも実店舗で買おうがネットで買おうが全く同じもの……というものになるからです。
しかし生鮮食料品やお惣菜は、ネットではその品質がわかりにくいところがあります。
生鮮食料品は、手に取って確認してから購入したいと思うニーズがまだまだ高いですし、お惣菜はすぐに食べたいから利用するものなので、ネット販売では太刀打ちできない分野になるのです。
お腹が空いた時スーパーマーケットに出向いて行けば、すぐに出来立てのお惣菜が手に入りますし、切りたての鮮度の良い生鮮品を購入することができます。
それに現段階では、実店舗の方がネットスーパーよりも「生鮮食料品」も「お惣菜」もアイテム数が豊富で、よりどり選べるメリットがあります。
仮に「生鮮食料品を中心とした豊富なアイテムで展開する」ネットスーパーを確立されれると実店舗の存在意義がいよいよ危うくなるかもしれませんが、それはまだ先のことだと思います。
ですから今後、加工食品や日用品の販売シェアを「ネットスーパー」にゴッソリ持っていかれたとしても、生鮮食料品やお惣菜は実店舗を利用するニーズは維持できるかもしれません。
ですから生鮮食料品やお惣菜を強化することが実店舗の強みになるでしょう。
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その他には実店舗には接客があります。
これまでスーパーマーケットは、接客よりも効率化……を求めセルフサービスの強化を図り、人件費削減をした分安さの訴求に転じてきました。
接客では売り上げは上がらない……という方もいると思います。
しかし、ネットスーパーにシェアを奪われ実店舗の存在価値が危うくなり、売り上げが減少しているというのに、店内にはスタッフも見当たらず閑散としている、スタッフの感じが悪い……商品説明ができない……サービスが悪い……というのでは、本当に存在価値がなくなり必要とされなくなります。
スタッフがお客様とすれ違う際でも、ブスッとした顔をして「いらっしゃいませ」も言えないような最悪の接客レベルでは確実に客足が遠のいていきます。
今まではそれでもなんとか通用してきたかもしれませんが、そういう接客教育のできていないお店はこれから急速に淘汰されていくことでしょう。
ですから感じの良い「接客作法」を教育して、お客様に気持ちよく来店してもらうことが最低限、実店舗が生き残る手段になります。
そのうえで、スタッフが店内に出て出来立てのものを量り売りしたり実演販売をしたり……と、お客様と相対して販売するような「昔ながらの手法」を従来のセルフサービスの中にあえて取り入れることが重要とされています。
デパ地下がいい例です。作っているところをお客様に見せてシズル感を演出し人気を得ています。
スーパーマーケットでも、生鮮部門のバックヤードがお客様から見えるように店内に隣接し、お客様の要望にすぐに受け答えできるようにしている売り場レイアウトが主流です。
感じの良いスタッフによる商品説明やお客様と相対した対面販売、出来立て感や試食販売の強化……など、ネットスーパーではできない部分を強みにしていかなければなりません。
直接スタッフが行う接客サービスで、お客様との関係を深めることが実店舗の強みになります。
ただしレジに関しては、セルフレジも導入して、並ばずにスマートに精算できるシステムを導入した方が良いかもしれません。
ネットスーパーの決済はクレジットカードやワンクリックで簡単に支払いができますので、実店舗のレジ待ちの時間を並ばなければならないことが苦痛に感じられてしまうからです。
また、実店舗の強みは「安売り」を強調すれば良い……との見方もあります。
ネットスーパーは基本的に安売りはしないので、実店舗に赴いた方が特売品を見つけて特をした気分になれる……ということもあります。
ただし、昨今では大手スーパーの実店舗が、かなりの規模のアイテム数で特売品を取り揃えていますので、資本力のない中小スーパーマーケットがそれにどこまで競合できるか……にかかってくると思います。
「安売り」カラーで勝負していくのなら、徹底的に「安売り」に特化していかなければなりません。「究極の安売り店」という印象を与えることができれば、それはそれでネットスーパーに対抗できる実店舗の強みとなるでしょう。
まとめ
実店舗がネットスーパーに対抗するには
生鮮食料品・お惣菜の強化
接客教育と対面販売の強化
またディスカウントスーパーを目指すなら……
徹底的な安売りの強化
これからの実店舗の強みは、ネットスーパーのできないことで独自性を出し商売を確立していくことだと思います。
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