チラシレイアウトのあり方
スーパーマーケットのチラシレイアウトでよく見かけるのが、いろいろな商品がところ狭しと細かく掲載されています。
「安くなっている商品が豊富で有難い」……というお客様もいるかと思いますが、はたしてこのような細かい商品を掲載することが来店を促す動機になるのでしょうか?
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今までのありがちなチラシレイアウト
今までのありがちなチラシレイアウトは目玉商品を日替わりでドーンと打ち出し、その他に各部門からのお買い得商品として普段より多少した価格で何品か打ち出して寄せ集めたチラシが多く見受けられています。
日替わり特売品や数量限定での超目玉品であれば、それを目当てに来店する動機にはなるのでしょうが、通常価格より20〜30円くらい安くなっている商品がたくさん掲載されているからといって、その商品を目当てに「そのスーパーマーケットに行かなければ……」という動機にはなりにくいものと思います。
はたしてここまで所狭しとチラシ商品を出品掲載する必要があるものでしょうか?
これくらいの特売ならチラシに掲載せずともインストアプロモーションで普通に安売り訴求をしているスーパーマーケットは多いかと思います。
チラシに掲載する商品が多すぎると情報が多すぎて、見る側も見るのが面倒になってしまいがちで、肝心なことも見てもらえずに捨てられてしまうこともあります。
伝えたいことをシンプルにまとめることが重要です。
ひと昔前は、家庭の主婦があちらこちらのスーパーマーケットのチラシを見比べて
「あっちのスーパーで醤油を買って……こっちのスーパーで砂糖を買って……」
……など自転車でスーパーをはしごして駆け回っていたものですが、今は
「一軒のスーパーマーケットに行ったらそこである程度買い揃えてしまう……」
……であったり
「いつも買っているA商品はあのスーパーに行ったときに買う……」
……とか、
「今日は遠くへ遊びにいく都合があるので、その帰りがけにあるスーパーで買う……」
……などというような買い方をする人が多くなっているようです。
今はどこのスーパーマーケットでも売れ筋商品は安く販売されていて、チラシに掲載されていようがされていまいがある程度同じような価格で安売りされていたり、エブリディロープライスの特別価格で販売されていますので、どこで買っても同じ……という感覚があるようです。
ですからチラシの細かい商品を掲載することが、これから行くスーパーマーケットを決める決め手にはなっていないと思います。
ですからこれからのチラシレイアウトのあり方は、安売り商品をずらりと並べたチラシレイアウトよりも、チラシを見た人が「ちょっとこのスーパーマーケットに行ってみようか……行ってみたい……」と思わせるようなチラシ構成にすることが肝心であるということなのです。
魅力のあるチラシでお客様を集客すれば、安売り商品を所狭しと掲載しなくても、売り場のあちらこちらにインプロでお買い得商品を仕掛けておけば、お客様が来店された際に拾い買いしてくれて同じくらい売れるものです。
ではどのようなチラシレイアウトにすればよいのでしょうか?
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おすすめするチラシレイアウト
おすすめするレイアウトは、表面の全面を使って「イベント販売」を訴求することです。
例えば
「バレンタインフェア」「節分の恵方巻フェア」「クリスマスフェア」「土用丑の日のうなぎ」
……などの季節の行事のイベントチラシで行っているように
「北海道グルメフェア」・「山梨県お土産フェア」
「セレブな美味しいスイーツ大会」「全国美味しいもの市」「全国駅弁祭り」
……などの全国の美味しいこだわり品を紹介するレイアウト
鮮魚を売りにした「鮮魚大市」、お肉をメインにした「ミートカーニバル」
生鮮をメインにした「生鮮大市」
ごちそうメニューをメインにした「ステーキフェアー」「焼肉祭り」「すきやき・しゃぶしゃぶ祭り」「カレー・シチューフェア」……などなど、各部門からそれぞれのタイトルに沿った出品をするのですが……
ポイントは「普段家庭で使っているであろう……」と思われる「売れ筋商品」を出品するのではなく、商品グレードが「ワンランク上の品質」のものなどを紹介することが重要です。
そして美味しい理由やこだわっていることなどの情報や知識をアピールしていくのです。
現代では新聞の普及率が50%くらい……と、かなり減ってきており、新聞を取っている家庭は40歳以上の所得年収の高い世帯に限られてきています。
40歳代からは子供も独り立ちするようになり、時間とお金に多少なりとも余裕が出てきます。そうなると価格の安さよりも「美味しいものや自分の楽しみのためのチラシ」また「知識や情報が詰まったチラシ」に興味がシフトされている傾向が見られます。
ですからこれからは、そういう方々に向けたようなチラシ内容に変えていった方が効果があると思います。
昔からのやり方に執着せず、時代の変化に対応した考え方に柔軟にて対応していくことをおすすめします。
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