食欲が落ちる真夏の売り上げをUPさせる8月の販促

ニッパチと言われる2月・8月は売り上げが落ち込む月と言われています。しかし全国統計の食品売上高に関して8月は、意外にも平均より上回っている統計がでています。

 

えっ!なんで?……と、スーパーマーケット関係の業務に携わっている人はそう思う方もいるかもしれません。

スーパーマーケットでは8月が売上が顕著な月か?……というとそうでもないお店もあるからです。

 

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お盆や夏休みの期間でもあるため、帰省や旅行・遊びでお出かけする家庭も多いため、スーパーマーケットでは客数減少を留めることは至難の業です。

 

出かけて家にいないので冷蔵庫を空にするため買い控えが起こったり、猛暑で食欲が落ちるため食品を消費する量が落ち込んだり……と売上UPに対してのマイナス要因が多くみられるからです。

 

8月に食品売上統計の平均値を押し上げているのは、外食や行楽地など食品売上の影響もあるかもしれません。

普段の生活の中で外出自体を控えたい……ということから、宅配ピザ・弁当などの出前や、ネットスーパーの利用も大きく伸びる時期でもあります。

 

しかしそんな状況だからといってもスーパーマーケットとしてお客様を集客することに対して指をくわえているわけにはいきません。スーパーマーケット業界の中でも8月に売り上げを伸ばしているお店も多々あります。

客数減少や食欲不振となる時期だからといっても、そういう時期ならではの販売促進企画を考えることはできます。

 

客数減少に対しては、普段の顧客以外の客層を集客する販促を仕掛けても良いかもしれません。

客数減少の分は買上点数UP強化を図る対策を練って客単価を上げる販促を仕掛けても良いと思います。

 

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この時期は売れるものと売れないものが極端に分かれてきます。

売れるものを把握し、それらをより一層売ることに重点をおいて売場作りを仕掛けなければなりません。

 

8月に売り上げを伸ばしているお店はこれらのことをしっかりと行っているお店です。

 

8月に売れるものは何でしょうか?逆に売れなくなるものはどんなものでしょうか?

これらをピックアップして書き出してみると良いでしょう。ぼんやりとしか見ていなかったものが明確化されてきます。

まずはこれらを明確化して売場スペースの割合に変化を与えます。

 

 

8月に売れるものの例を挙げてみます。

8月はお盆がありますので、お盆に関連するものが売れる……というのはすでに地域によって大きく異なるようになってきています。

ロウソク・お線香・お花……

お供え用の果物や野菜類……

白団子、餡子、みたらしなどのお団子類

落雁(らくがん)・おせんべい・クッキーなど日持ちするお菓子や、水羊羹やゼリーなどの涼しげなもの。

……などが定番とされていますが、こればかりに力を入れる時代はとうの昔に終わっています。

昔からのしきたりばかりにとらわれていると現代の8月に売れるものが見えなくなってしまいます。

 

もっと普段消費するものを中心に売れるものを見極める必要があります

 

飲料・アイスクリーム・すいか・麦茶などのティーバッグ

冷やし麺・乾麺・漬物・寄せ豆腐

焼肉・バーベキュー食材

などの食品の他、日焼け止め・制汗剤・花火などの夏ならではの必需品もあります。

 

もっと細かく見極めると、飲料で最も伸びるのがスポーツドリンクですし、アイスクリームも30℃を超える温度帯になったとき、かき氷関連のアイテム強化に変化させる……とか。

スイカは丸ごとよりもカットされたものをどのように拡販するか……とか。

 

冷やし麺でも、お惣菜の冷やし中華や冷やしそば・うどん類から、生めん・乾麺、それに関連する麺つゆ。

漬物に関しては、ぬか漬け・浅漬け・塩漬けをどのように演出して拡販するか。

 

豆腐に関しては、安い絹豆腐・木綿豆腐よりいかに美味しさでおすすめできる「ざる豆腐」・「寄せ豆腐」を拡販するか。

HiCさんによる写真ACからの写真

安いものをたくさん販売しようと思っても限界がすぐに来てしまいます。

 

なにせ客数が少なくなる分いかに単価の高い商品を付加価値をアピールして売ることができるかが勝敗の決め手となるのです。

 

精肉コーナーではすき焼き・しゃぶしゃぶコーナーの売場割合を減らし、さまざまな焼肉アイテムを拡充し焼肉売場をいかに魅力あるものにするか……また鮮魚・青果でもバーベキューに関するアイテムをどのように取り揃え売り場を拡充していくか。

 

お惣菜コーナーでも夏場は揚げ物の売上が上がります。これは家庭で揚げ物料理をするのを避けたくなるからです。

冷やし蕎麦・うどんに隣接した売場で天ぷら関連を販売しても面白いかもしれません。

 

おでんやお茶漬けは夏の暑い時期は売れない……と思うかもしれませんが、最近ではおでんが夏でも売れるようになってきているし、お茶漬けも「冷やし茶漬け」の美味しさを提案していったりと、固定概念を打ち破った展開も考えると面白いです。

 

また売上を確保するにはさまざまなイベント販売を展開することも需要です。

駅弁大会や、全国のお土産フェアー、各地域にある美味しさにこだわった人気のスイーツなどを販売するイベントを仕掛けていくと良いです。

 

なにせ夏場は売れるものと売れなくなるものが極端に分かれてきますので、売れなくなる商品の売場を縮小し、売れる商品の品揃えを充実させ売場を広げて販売していくべきでしょう。

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