時給の設定方法、動かし方
パート社員の仕事の、能力レベルを賃金に反映するために、能力に応じた時給の設定方法や、動かし方を説明します。
時給は下記の項目で成り立っています。
◆基本時給
・・・人事考課査定で能力ごとに決定されます。
◆勤務時間帯特別付与
・・・繁盛時ごとの時給増し(レジのみ)
◆夜間手当割増賃金
・・・22時~6時の間の勤務時間は25%増し
◆土日祝日出勤手当
・・・土日祝日勤務の日は20円増し
◆特別職務手当
・・精肉・鮮魚・販売マネキン部に限り50円増し
◆職責手当
・・・パートリーダー50円増し
・・・時間帯別タイムリーダー20円増し
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「ステップ・アップ・プラン」
「キャリア・アップ・プラン」をクリアし、本採用になると、
今度は正式に、「人事考課査定表」の<取り組み姿勢や士気><技術能力>など、各々の成長にあわせたその評価ポイントを下記の基本時給表にあてはめて、基本時給が決定されます。
≪基本時給ランク≫
〈Dランク〉
ポイント 基本時給
0~: 850円
33~: 860円
〈Cランク〉
36~: 870円
40~: 880円
45~: 890円
〈Bランク〉
50~: 900円
54~: 910円
58~: 920円
62~: 930円
66~: 940円
70~: 950円
73~: 960円
76~: 970円
79~: 980円
82~: 990円
〈Aランク〉
85~:1000円
87~:1010円
89~:1020円
91~:1030円
93~:1040円
〈Sランク〉
95~:1050円
96~:1060円
97~:1070円
98~:1080円
99~:1090円
100~:1100円
〈勤務時間帯特別付与(レジのみ)〉
16:00~20:00……30円増し
18:00~24:00……50円増し
22:00~ 6:00……25%増し
<土日祝日出勤手当て付与〉
土日祝日出勤日に限り………20円増し
〈特別職務手当て付与〉
精肉・鮮魚・販売マネキン…50円増し
〈職責手当て付与〉
パートリーダー………………50円増し
時間帯別タイムリーダー……20円増し
……と、このように時給の仕組みを明確に示して、スタッフの士気向上を図るとよいでしょう。
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この中で、士気向上に一番関わり合いがあるのが、基本時給のランク査定です。
評価査定が行われる項目については、「人事考課査定評価の項目と採点方法」を参考にしてください。
どういった評価項目があって、どのようなレベルになれば給与が上がるのか、それを明確にして、励んでもらうことが大事なのです。
自分の得意な部分を伸ばし、足りない部分を克服していけば、必然的にポイントは上がっていくものです。
逆に、悪い習慣に流されて仕事の量が減ってきたり、手を抜いて楽をし始めれば、評価ポイントは見直され、給与(時給)を下げざるを得ません。
時給が上がったからといって、あぐらをかかず、常に向上心を持って望んでもらいます。
これらの評価査定は、年2回行いますが、1回は臨時措置になりますので、基本的には、年1回となります。
習得したスキルを発揮して必死に働いている人と、適当に時間潰しをしているような人と同じ賃金報酬であってはなりません。
一生懸命やっている人が、バカをみるようなことをしてはいけません。しっかり評価をし、格差をつけていきます。
そうしないと、
「やってもやらなくても給与(時給)は一緒」
「どうせ給与(時給)は上がらないんでしょ……」
「あんなに仕事のできないAさんと給与(時給)が同じなら、Aさんのように適当にやっていた方がいいや」
……みたいな、社風ができてしまったら、”仕事を適当にしかやらない人の集団”となってしまいます。人間はどうしても、楽な方へ行きたがる性質をもっています。これでは、会社の発展はありません。
時給アップ目指して頑張ろうと思えるシステムを確立したら、スタッフに明確に公表したほうが良いでしょう。そして実際に、しっかり格差をつけていった方がよいでしょう。
また、パート社員の正社員登用制度もあるほうが良いでしょう。
評価査定方法については、人事考課「査定評価」と「フィードバック」の方法は?……を参考にしてください。
その他、パート社員の場合、短時間で働く方が多いことから、勤務時間帯や曜日別に、繁忙時とそうでない時間帯の勤務とに仕事量の差がでてしまします。
同じ能力を持つ二人のパート社員が、かたや、平日のみの比較的すいている時間帯の勤務、かたや、土日祝日を含めた繁忙時の勤務……この二人の時給が同じではうまくありません。
能力が同じでも、仕事量で格差をつけてあげなければなりません。
そこで、勤務時間帯特別付与(レジのみ)や、<土日祝日出勤手当て付与〉
をつけるのです。
あとは、精肉や鮮魚部のように、寒い環境で、包丁などを使用した危険度からの職業的手当や、マネキン販売のように、特殊技能を要する職業に関しても、プラスアルファの手当を設定します。
その他、どこの部署でもリーダー的職務を遂行してくれる方には職責手当てを付与します。
公平公正とは、みんなが一律、同じ給与(時給)であることではありません。
仕事をこなしてる人や、能力が高く、会社に貢献している人には、それなりの給与(時給)
そうでないひとは、そうでないなりの給与(時給)……これが、真の公正公平なのであります。
こららのように、パート社員であっても、「能力」や「取り組み姿勢」をしっかり評価し、基本時給で格差をつけ、貢献してくれている方には、報酬として、しっかりと感謝の意を示しましょう。
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