3月はお決まりの「歳時商品」だけでは売上高が期待できない?……では販促計画どうします?
3月の販売促進計画は教科書通りでいきますと
ひな祭り、ホワイトデー、お彼岸、花粉症対策、そしてお花見……ですよね!
これらそれぞれのイベントをどのように盛り上げていくか……が売り上げUpにかかってくるかと思います。
しかしごくごく普通にお決まりの歳時商品で大陳売り場コーナーを作っても、それはただ義務的にやっているだけで終わってしまいます。
2月は節分の「恵方巻き」や「バレンタインチョコ」で高単価の商品がバンバン売れて売り上げが上がりますが、3月はそういう高単価の商品がバンバン売れて、売り上げが上がる見込みのある歳時ごとがないのです。
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ひな祭りの大陳売り場では「ひなあられ」をドーンと並べて季節感を出すのでしょうが、ひなあられとして売れる価格帯は決して高いものでもありません。
量的にたくさん売れるか……といえば、少子化でひなあられ自体の売上が年々下降傾向にあるのも否めません。
付加価値のある高額な「ひなあられ」が大量に売れるか……といえば、そういうものでもありません。
ですから「ひなあられ」だけをただ陳列していたのでは売上金額としての貢献度も低いですし、その売上高も下がる一方です。
ホワイトデーも大々的にコーナーを確保し販売促進を仕掛けても、バレンタインほどの盛り上がりがないのもご承知の通り!
お彼岸には「おはぎ」を販売するのでしょうが、これも売上貢献度はそんなに高いものでもありません。
それに、何でこの時期に「おはぎ」や「ぼたもち」を大々的に販売しているのか……などと疑問に思うだけで日本の伝統を知らない若者たちが増えていることが、歳時商品の売上高減少の要因にもなっています。
ですから日本の伝統として昔から代々受け継がれてきたそれぞれの季節季節に食べるものに対する認識が薄れてきていることによって、歳時ごとの商品の売上高が下がってきてしまう訳です。
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だからといってこれらのイベントごとを縮小していくべきか……という訳にはいきません。
スーパーマーケットにはこれから日本をしょって立つ若者に、日本の伝統として季節ごとに食べられてきたものを提案し、後世に受け継いでいく使命があると思います。
それには時代の変化と共に若者が興味を示されるような工夫を凝らしていかなければなりません。
それぞれの歳時ごとで「何をどんな風に提案して訴求していこうか……?」
時代の変化とともに「どんな食材を提案していくのが面白い事なのか……?」
「もう一品プラスアルファで手に取ってもらうにはどうしたら良いか……?」
……まさにそこに売り上げUpの要素がたくさん秘めているのです。
そこをどうするか、みんなでよ〜く考えて工夫して売り場に反映させていくことによって売り上げUpが達成できるのです。
例えば最近では「ひな祭り」に、大々的にケーキを訴求するお店が増えて来ています。
日本の伝統にはひな祭りにケーキ……というしきたりはありませんが、現代はひな祭りにケーキが良く売れています。
ひなあられや白酒などの大陳コーナーのすぐそばで、「ひな祭りケーキフェアー」などとして訴求する事で、プラスアルファの需要を掘り起こしているお店も多いです。
高価な「いちご」もここぞとばかりに良く売れます。
いかに「いちご」を美味しそうに見せるか……「食べた〜い」と思わせるように陳列するにはどうしたら良いか……など、他店との差別化を構築します
一番売り上げに貢献するのは「お寿司」や「手巻き寿司食材」でしょう。
いつものお寿司をどのようにひな祭り用にアレンジして季節感を感じさせるか……。
ひな祭り限定モデルの商品はどんなものを創り出すか……。
小さなお子様がいない家庭にも「ひな祭りだからお寿司にしよう!」と思わせうような雰囲気にさせるにはどうしたら良いか?……などなど、各部門総出で祭事ごとを盛り上げる要素を持ち寄っていくと良いでしょう。
また防災の日は9月ですが、2011年3月の東日本大震災以来、3月になると震災から何年目の慰霊祭などとしてテレビなどで放映されるため防災意識が刺激され、3月にも「防災グッズ」が良く売れるようになりました。
防災グッズは金額が高単価なので売上高に貢献します。
お彼岸には「おはぎ」や「ぼたもち」をはじめ、お供え用のお菓子や手土産用のお菓子、また、それらに付随してどこかの地方に特化した「おみやげフェアー」などを開催しても面白いかもしれません。
1人で1000円台のおみやげを2~3ヶいっぺんに購入してくれるお客様が多いですので、客単価が上がります。
卒業式のお祝いシーズンには「ワンランク上のごちそうメニュー」の需要を確実に確保し高単価の売上を狙っていきます。
3月の後半になると春休み・お花見などでバーベキュー需要をガッチリつかみ売上高を上げていきます。
歳時商品としては高単価の売上は見込めませんが、高単価な「ごちそうメニュー」を売り込むチャンスが多々あります。
いつもよりワンランク上のグレードの商品の魅力をアピールして購入してもらうことで高単価の売上を狙っていきましょう。
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