レジの勤務シフトの運用方法
勤務シフトは繁忙時や閑散時に応じて、適切な人数を配置させるために重要となるものです。
繁忙時に人員数が少なければ、レジに行列ができお客様にご迷惑をかけてしまいますし、閑散時に余剰人員を抱えていれば人件費は無駄に増えてしまうからです。
勤務シフトは適切な人件費で運営していくために、なくてはならない必須のツールです。
今回はレジ勤務シフトの作成と運用方法について解説します。
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スタッフ人員配置シュミレーションを作成する
時間帯ごとに何人必要であるか、何時間単位で人員を入れ替えるか……をひと目でわかるようにシュミレーションします。
時間帯別の売上から1台当たりのレジ処理能力金額で割ると、時間帯ごとに何台レジが必要になるか、おおよそのレジ台数を算出できると思います。
何時間単位で人員を入れ替えるかは労働基準法の観点から、4時間以上は15分の休憩を与えなければならないことと、年収130万円を超えたとき社会保険に加入させなければならないこと、またパートさんの103万円の壁の問題点から、基本的に1日4時間~6時間くらいまでで区切るのが良いと思われます。
具体的にレジスタッフの人員配置シュミレーションが下記のようだとします。
これはそれぞれのお店によってピーク時間が異なればそれに合わせてレジの稼働台数やスタッフ配置人数を変えていきます。
売上金・釣り銭の管理
釣り銭は個々のスタッフごとに用意して、自分の売上金の過不足の管理をさせます。
レジ勤務交代の際は、レジの中にあるすべてのお金を入れ替えます。
入れ替えるとは、レジの中に入っているお金を全て取り出し、次に入るスタッフが自分用の釣り銭をレジ内に入れることです。
この売上金・釣り銭の入れ替え・交代作業をスムーズにできるように、それぞれのお店のレジの機種にあった最適な方法を検討します。
例えば
ドロアー(レジのお金を入れる引出)ごと交換してドロアーにフタをして持ち運び、移動できるようにする。
自動釣銭機の場合は、お札・小銭をまとめて抽出し、個人別の専用バックなどにゴソっと入れて持ち運ぶ。
……などです。
当然、個々のスタッフはレジ業務を終えた段階で、自分の売上金を事務所に持ち込み精算業務をし、売上金に過不足がないかをチェックします。
※主旨は、素早いレジ交代作業と個人別に売上金の管理ができる環境を作り上げることです。
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レジシフトの運用
10:00から14:00までの4時間は、お客様の来店数が少ないのでA~Dの4台のレジを稼働させ運用します。
Eには社員を配置してサービスカウンター業務を行い、レジが滞りなく流れているかを見極めながら、混雑回避など必要に応じて応援に入ります。
お客様待ちのレジ待機時には、レジ業務をスムーズに進めるために、備品関係の準備・補充作業や、レジ回りの整理整頓、その他必要があればフロアーの品出し・補充などのお手伝いをします。
14:00からスタッフF~Jに入れ替わり、売上金・釣り銭の入れ替えをして、5台のレジを稼働させます。
このときの売上金・釣り銭の入れ替えで、いっぺんにレジを閉めることはできませんので、「G」と「J」のレジに釣り銭を入れ、「G」と「J」のレジを稼働させてから「A」・「B」・「C」レジを順に閉め、スタッフと売上金・釣り銭の入れ替えを瞬時に行うようにします。
ここでもEのレジ社員が、レジの流れに混雑が生じないか、入れ替え作業の監督します。
16:00から20:00まで来店客数がいっきに増えますので、K・L・Mのレジスタッフを増員します。
Kはレジを稼働させるのではなく、2人制といって、混んでいるレジをスムーズに流すための要員となります。
L・Mスタッフは、4レジ・7レジを稼働させレジの稼働台数を増やします。
18:00からは14:00のときと同様にN~Sのレジスタッフに入れ替わり、L・Mのレジと合わせて8台のレジが稼働するようになります。
N~Sのレジスタッフ及びEのレジ社員は勤務時間が6時間以上となるため、間の 黄色の部分が休憩時間になります。
0:00閉店でレジを閉めて終了となります。
これが基本的な流れになります。
あとは曜日によって混み具合も違うでしょうから、上記のような基本パターンを「曜日ごと」に作成し運用していきます。
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