入社説明〈職務・賃金〉について
≪職務について≫
入社するにあたり大半の方は、
「ここでどんな仕事をするのだろう」
「どういう気持ちで取り組めばいいのだろう」
……という気持ちだと思います。
その辺を、企業として、どういう気持ちで職務に取り組んでほしいか、入社時に明確に説明する必要があります。
では、スーパーマーケットの職務について、どうあって欲しいか例文を紹介します。
私たちの仕事は小売業です。 「商品を売ってなんぼ…」の世界です。「作ってなんぼ…」の製造業ではありません。
よく勘違いされるのは、
「バックヤードで商品を製造して売り場に並べたらおしまい」
「商品が納入され売り場に並べたらおしまい」
「あとは、お客が勝手に選んでレジで精算するだけ…」
「それがスーパーマーケットであり、私の職務だ…」…と
よそのスーパーマーケットで働いた経験のある方の中には、
「あそこの店ではそれでよかった…」 …という方もいるかもしれません。
しかし、当社は違います。
生鮮・惣菜部は、 「今日仕入れたものは今日のうちに売り切る!」
加工食品・日配部も含めて言いますと、
「今日は当店が推奨する〇〇を売り込もう!」
「試食をして頂き、多くの方にこの商品の良さを知ってもらおう」 …などと、全員売り場に出て、それぞれが受け持った商品を説明し、アピールして売り込んでいくのです。
これが我が社の小売業としてのスタイルであります。
我が社の合い言葉は、 「さあ!! 売りに出よう!」…です。これを成し遂げるには、
・「自分達が販売している商品知識を得なければなりません」
・「華やかに見せる陳列センス」
・「商品をプレゼンするセンス」
……などの感性をみがかなければなりません。
また、小売業とは「人が人を喜ばせる仕事」ですので「好感の持てる接客ができる」ようにならなくてはなりません。ですから「正しい言葉遣い」で接客力を養っていかねばなりません。
接客マニュアルの接客用語の基本が載っていますので、勉強しておいてください。
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また、私たちは食べるもの、いわば命を扱う仕事ですので、安全な食品を提供しなければなりません。ですから、衛生管理に神経を費やし、常にきれいを維持して、菌を排除していきます。これらが、職務に関して行うべき任務です。
「私は指示されたことだけをやるだけです」……とか
「売れたか売れなかったか…なんて知りません…」
「お客様が喜ぶかどうかなんて関係ありません…」
などという気持ちで仕事をしている人は、成長しません。
自分のおこなった仕事の結果、
「誰が喜んだか、誰を幸せにできたか…」
という結果にコミットして、常に何事にもチャレンジしてください。
……みたいな感じでしょうか、
「自分たちの企業はスタッフに、どうなって欲しいか…」をしっかり説明したほうが良いと思います。
では次に賃金とはどういうものなのか、
「ただ時間から時間まで与えられた仕事をしていればもらえて、年々自動的にあがっていくものなのか」
会社が考えている賃金とはどういうものなのか……をスタッフに明確に示しておかねばならないと思います。ではその例文を紹介します。
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≪賃金についての考え方≫
時代の変化と共に、年功序列の終身雇用も終わりと言われているこの時代、我が社も年功序列ではなく、能力によって評価が受けられ、尚かつ終身雇用ができる……。
そんな、「安心感とやりがい」の持てる賃金システムを目指して遂行しています。
基本給がありますが、これは年々、少しずつしか上がりません。給与は能力で稼いでもらいます。「能力ごとに評価が受けられる」…というのは、 売り上げやノルマ制度のように、給与が上がったり下がったりするものではありません。
頑張って、自己の能力を開発すれば等級が上がり、役職も与えられ、賃金報酬も昇給していく……というものです。
しかし逆に、現状にあぐらをかいていると、後輩に先を越されるどころか、賃金報酬も減っていくことも、やぶさかでない制度です。
「自己の能力開発する」とは、
人事考課査定表の項目の 「取り組み姿勢」「職務遂行能力」のランクのことです。
皆さんの職務に対する意欲が、 「取り組み姿勢」「職務遂行能力」で計られ賃金報酬の能力給が、決定されます。
そして、向上が見られた方は役職が与えられ、役職手当てが上乗せされます。
能力給とは、これらによって、給与が組み立てられる仕組みです。
要するに給与は、
①勤続年数を重ねること
②職務の質的向上・量的拡大・作業範囲の拡大などで、自己の力量を向上させること。
③役職ポストを取得し会社の柱になること。
…などの自己の能力を向上させた結果の有無によって、着実に給与が上がっていく…ということです。
また、皆さんが売り上げ・利益を伸ばして生み出した業績については、賞与として配当されます。会社全体で得た利益額に対して、各店舗・各部門の貢献割合によって利益配分され、賞与として配当されます。
会社全体の利益が賞与原資となりますので、 皆さんが頑張って大きな利益を生み出せば、賞与原資は大きくなりますし、少なければ減る……ということです。
要するに賞与に関しては、 「自分の取り分は自分で稼げ」……ということです。
賃金に関わる制度についての詳細は
……を参考にして下さい。
その他、入社時のあいさつ文は「入社式あいさつ文(正社員・パート社員)」をご覧ください
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